騒音に揉まれたウェブセミナー
今日の午前中は、とあるメーカーの従業員に向けたウェブ配信のセミナーだった。
その後に、神戸での裁判期日が入っており、新幹線での移動時間を考えると事務所でセミナー配信をしていては間に合わないので、朝7時頃の新幹線で10時に神戸に入り、最近増えてきた駅施設内のボックス型のワークスペースを借りて(昔の電話ボックスみたいな形)、そこでパソコンを開いて喋り、ウェブ配信セミナー実施することにした。
個室タイプのワークスペースなのだから喋る分には問題ないだろうと思いきや、とんでもなかった。駅施設内の人通りの多い場所にボックスがあったせいもあり(しかも朝の人の多い時間帯)、ちょうどもたれかかるのに適当な位置にあるようで通行人がボックスに寄りかかってくるのだが、そうするとボックスの囲いが柔らかいせいで、ギシ・ギシと音が鳴り揺れる、館内放送で、「〇〇線の電車が遅延したことを、お詫び申し上げます!」といった大音響の放送がボックス内にも響いてくる。
それがようやく終わったとホッとするやいなや、今度は駅構内の清掃の人が、床のあたりをチリトリを当ててガシガシ音を立てながら掃き掃除をしていてその音が中まで響く…といった感じで、何かあるごとに音や振動や物影が気になって仕方なかった。
特に、音については、ウェブセミナーでこちらがマイクオンにして話している途中なので、駅の館内放送が音声に入ってしまってはまずいと焦り、そのような雑音が鳴り始めるたびに、それをかき消さんばかりの勢いで「良いですか!皆さん!」とこちらも大絶叫で呼びかける始末。「皆さん、ここがポイントです!」などと、何度も声を張り上げて話をしたので、とても疲れた…。受講者も今日のセミナー講師はやたらポイントが多いなあと首を傾げたはず。
人の多い駅や時間帯で、このタイプのワークスペースはセミナーをするときは要注意です。
ただ、こういう負荷がかかった方がなぜかうまく話せるもので、この日も主催者から受講者の評価が高かったと嬉しいコメントをもらえた。
松山英樹について

昨日の夜から腹の具合が芳しくなく、夜中にも何度も目が覚めてあまり眠れない中で、目が覚めるたびに米プロゴルフの松山英樹の途中経過(速報)を見つつ、耐え忍んだ末の優勝に寝不足を吹き飛ばす爽快な気持ちで起床。
どうせ他に語る相手も場所もないので、松山のすごさをここで好き勝手語らせてもらうと、まず、分かりやすいところだと何より賞金がすごい。
今シーズン2勝目で、今年の獲得賞金総額は約1100万ドル(約16億円)。米ツアーは今シーズン残り2試合で、そもそも今回優勝した大会もそれまでの年間ポイントランキングで上位70位に入っていないと出られないエリート大会だから(残り2試合も、上位50位、30位しか出られないエリート大会)、更なる上積みをすることは確実で、おそらく今シーズンの年間賞金総額は20億に達すると思われる(ちなみに、これでも米ツアーの賞金ランキング3位。トップは松山の2.5倍くらい稼いでる)。
日本の男子プロゴルフツアーの全大会をすべて合わせた賞金総額(優勝賞金だけじゃなく、全大会の全選手に支払われる賞金の総額)は約50億だから、松山は一人でその半分弱をアメリカで稼いでいる計算。すごすぎる。
そして、実績もすごい。
今大会の優勝で世界ランク6位に上がってきたけど、世界のトップ10はマジで化け物クラス。参考までに日本人の中で、世界ランク2番手は今年から米ツアーで戦っていた久常涼という選手で、77位。日本で有名な石川遼は、トップ200に入っていない。
ゴルフは世界ではたくさんプロのツアーがあるけど、大きいのはアメリカツアーとヨーロピアンツアーの2つ(日本ツアーとかもあるけど、規模としてはアメリカツアーの10分の1以下)で、中でもアメリカツアーはダントツで、アメリカツアーの有力選手がヨーロピアンツアーにスポットで参戦して年間チャンピオンになってしまうくらいだから、実質的にはアメリカツアーが世界一を決めるツアーとなる。その中で「ツアーファイナル」という年間を通じてトップ30の選手しか出られない大会に、松山は一昨年まで確か9年連続で出ていた。昨年は怪我の影響でわずかに及ばず出られなかったけど、今年で10回目は確実で、ここまで連続して出場できていたのは松山ともう一人の選手しかいないくらい。日本では全然報道されないけど、実はこれはとんでもないこと。
ということで、パリオリンピックで銅メダルとって最近名前だけ知ったという人もいるかと思うけど、松山英樹のすごさはワールドクラスでマジで半端ない。
国際的なスポーツ選手だと、やっぱりその競技の競技人口というか、地域的なレベルでの選手層の厚みがどのくらいあるのかというので大きく違う。
私は野球も大好きで大谷翔平は日本では超トップアスリートとして報道されるけど、世界規模でみるとやっぱり野球はマイナースポーツの域を出ない(もちろん、それでもすごいことには変わらないんだけど)。
そういう意味だと、松山以外にはやっぱりテニスの錦織圭とか、ボクシングの井上尚弥とか、F1の角田裕毅とかは、あの層の厚みの中で抜きん出てきていてすごさのレベルが違う。あと、最近はサッカー選手も欧州のトップリーグのトップチームにたくさん移籍しているけど、それもすごいことだ。
ということで、途中から何を言っているのかわからなくなったけど、起床時の気分は最高でしたという話でした。